27.◎エレキギター 〜弦を長持ちさせる方法

ギターの弦はどの位で交換しているでしょうか?

私が始めた頃も含めて初心者の頃は交換頻度がわからなかったり弦代を惜しんだりしますので寿命を遥かに過ぎても使用していると思います。

初心者のギターを預かるととっくに限界を超えた弦が張られています。

弦交換の頻度については過去記事

14.◎エレキギター初級 ~弦交換の必要性

3.◎ギター初級 ~弦交換の頻度

で書いていますので今回は弦を長持ちさせる方法をお話ししたいと思います。

目次

◎弦寿命の基準

◎張替えの頻度の決め方

◎弦を長持ちさせる方法

◎弦寿命の基準

弦の寿命とは「弦が死ぬ(死んだ)」と言い

色ツヤが無くなる

音に張りが無くなる

音が伸びなくなる

という状態で、あきらかにサビなどがなくても弦楽器の音を出す部品としての寿命は尽きています。

こうなれば交換なのですが弦はある日突然天寿を全うするのではなく段々と日々衰える様に寿命に向かっていきます。

サビた弦は14.◎エレキギター初級 ~弦交換の必要性でも書きましたが音が狂うなど演奏の上達を妨げるだけでなく、フレットを削る原因となる為即交換です。

しかしサビが出る前の音が死んでいる状態は初心者のうちはどこで判断するか、弦代というお小遣いを直撃する問題ですので慎重さを求められると思います。

◎張替えの頻度の決め方

そこで判断基準を自分の中で定める方法です。

慣れた人にはお叱りを受けるかもしれませんが私が学生だった頃を思い出し、交換時期を探りながらもなるべく弦代を節約する方向で話を進めます。

①弦を張った日にちを記録して使用を始める

②弦が黒くなり音が悪いと自分が感じるまで使う

人によって手汗などでかなり違うので自分の最長期間を知る為です。

サビが出るまで使うのはおすすめしません。

③その時の音と、弦を交換後の音を比べる、使用した期間を記録する

交換を決意したらその状態で少し弾いて音を記憶します。

そして弦を張り替えたらまた弾いて記憶で音を聴き比べます。

いかに古い弦の音が違うか、その違いは歴然としているとわかります。

そして何日でそうなるのか目安ができます。

④次に交換する時は前の期間より1週間(任意)早く交換する

というように、交換時期を少しずつ短くする

そして交換前と交換後の弦の音を聴き比べる

聴き比べた音が、自分が我慢出来ないと感じた期間が自分にとっての弦交換期間です。

これは季節によっても変わるのですが、こういう作業をすることによって交換の重要性も解りますし交換時期の弦の外観も記憶出来ると思います。

この計測をする場合は季節をあまりまたがないようにすると良いと思います。

夏は汗で弦の寿命も短くなりますので、夏場に期間を計測して最悪のパターンを知ると良いかもしれません。

そして上達して耳が肥えれば以前より交換時期が早くなりその頃には弦代も惜しくなくなっていると思います。

◎弦を長持ちさせる方法

弦の寿命は

①空気中の湿度

②張っている事による伸び

③汗や皮脂などに影響されます。

①空気中の湿度

可能であれば冬は加湿器、夏は除湿機で快適さを保つのが効果的です。

また台所の油分を含んだ湯気やエアコンの風などからも遠ざけた保管場所を選定します。

②張っている事による伸び

張りっぱなしにする事は弦の寿命を縮めているのは間違いなく、その結果保管時は弦を弛める事を主張する人もいます。

私は頻繁にネックへのテンションを変えてネックコンディションに悪影響があるかもしれないという弦より遥かに高価なギター本体へのダメージを懸念し弛める事はしていません。

しかしこれはプロでも決着が着いていない問題であり個人の判断によるところです。

③汗や皮脂

現実的な対策はここかと思います。

単純ですが忘れがちなのが

●練習前に手を洗う事です。

そして

●練習後はクロスで弦を拭く

クロスはマイクロファイバーがおすすめですが弦を切った端やパーツに引っかからないような毛足の無いタイプ(メガネ拭きの様な素材で大判なもの)がおすすめです。

弦を一本づつクロスでつまむようにして1フレットからブリッジまで、6本全部同様に拭きます。

弦の裏側(指板側)も拭くのが効果的です。

また「フィンガーイーズ」「ファストフレット」など弦の寿命を伸ばすアイテムも使用してみると良いと思います。

注意点は、スプレータイプの場合は弦の上から直接スプレーを吹きかけない事です。

細い弦より指板に多く振りかかり、指板の木目にシリコンが入り込んでしまいます。

正しくは

●クロスに吹きかけてから弦の裏表を拭く

●クロスを指板と弦の間に挟んでスプレーするです。

◎最後に

弦寿命はフレットのダメージの将来的な高額出費も重大な問題ではありますが、早く上達したい人にとっては「演奏性の低下による練習の非効率化」が最大の問題だと思っています。

チョーキングやスライドなどやりにくくなるのがわかりやすいテクニックの他、普段の演奏自体が非効率になります。

それらがうまくいかないのは自分には才能がないと思い込んでギターを止めてしまう様な事があればフレット交換代どころか購入したギター一式がまるまる無駄になってしまいます。

たかが弦に思えますが音を出す為の最も重要なパーツの1つです。

交換の時はその事を思い丁寧に交換したいものです。

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