今回はエレキギターのルックスに影響するパーツの交換方法やパーツを選ぶ際の注意点についてです。
①ノブ(ボリュームノブ、トーンノブ)
パーツ交換の中でも、最も手軽なものではないでしょうか。
小さなパーツですが形状によって操作性が変わり、色や形によってギターの印象も大きく変わる場合もあります。
ひとつ250円くらいから数千円までありますが、おおむね1つ500円程度で購入できます。
特にレスポールタイプは同じものが並んで4つも付いているので全部変えると結構ギター全体の印象が変わります。
上の画像はハットノブと呼ばれるタイプのゴールド色ですが、同じ形状でもブラックやゴールドが経年変化した状態を再現したアンバー、ピンクや蛍光グリーンなど様々な色が販売されています。
ただし250円のものでも4つ全部変えると1000円、2000円のノブなら8000円と意外と足元を掬われます。
想像力のたくましい方は付けた所を想像する、1つだけ買って付けてみる、ネットで装着例を見るなどしてみてください。
操作性も、ハットノブからスピードノブへ変えるとかなり扱いやすくなります。
ただしシビアな切り替えをするような演奏でも行わない限り、ルックスのみで選んでも良いと思います。
◎購入時の注意点
●まず一番に気にすべきは「インチサイズ」か「ミリサイズ」かです。
ボリュームやトーンノブを外すには、側面にネジがあるもの(ほとんどが金属製)は緩めれば簡単に外れますが無いものはほとんどがプラ製で、プラスチックの弾性で取り付け位置を保持しています。
金属製でも内部に樹脂が嵌めてあり固定ネジを必要としないものもあります。
さて、ノブを外すとシャフトが露出しますが、ボリュームまたはトーンのポットから伸びています。
そしてこのシャフトサイズに主にアメリカ製のインチ規格、日本やイギリス、ドイツ製のミリ規格があります。
インチとミリは互換がないだけでなく、ローレット(ギザギザのミゾ)のピッチも違っていてほぼ兼用できません。ただし両対応を売りにしているノブもあります。
ノブの方は大抵商品の方に表記がありますが問題はギター側です。
ノブが日本製、中国製は大抵ミリで間違いないですが、中古で買ったギターだとポットがアメリカ製のCTS社製に交換されていたりするとインチサイズな場合があります。
見分け方は
裏パネルを外してポットを見てCTSの表記があればCTS社製、インチサイズと判断したい所ですが、CTS社製でもミリ規格の物もあります。
そこでローレットがある場合そのピッチが判断材料になります。
幅が広いものがインチ、狭いものがミリです。比べないと単体では判別が付きにくいですが見慣れれば一目で判断できます。
●次の注意点は対応シャフトの形状です。
シャフト形状によっては取り付けできないノブがあります。
ローレット(ギザギザ)がありスリットが入っているスプリットシャフトと、スムーズなシャフトのソリッドシャフト、ナイロン製のナイロンシャフトがあります。
スプリットシャフトにはほぼどのノブも径の規格が合えば取り付け可能ですが、ソリッドシャフトにはネジで止めるタイプしか付きません。
余談ですが逆にポットを交換する場合はシャフトの長さも気を付けてください。長すぎると本体から傘の様に浮いたノブになります。
②ピックアップセレクターノブ
こちらも交換はお手軽ですが他のノブと色を揃えたり逆に変えてみたりするとアクセントになります。
また、金属製やプラスチック製など素材により操作性も異なります。
③ピックガード
ピックによる弾き傷を防止する為本体に取り付けられている板状のパーツです。
ギターによっては付いていない機種もありますが交換は比較的容易です。
オーソドックスなストラトキャスタータイプはサーキットの移植が少々面倒なのと、部品としては大きめなのでレスポールなどのピックガードに比べて価格は高めです。
しかし面積が広い分交換時の印象の変化は大きいです。
④その他
他にもレスポールタイプのジャックプレートを樹脂製から金属製にするのもルックスの変化だけでなく割れを防ぐ実用的なカスタマイズです。
お金もかかりますし交換も上級者向けではありますがペグ、ブリッジ、ジャック周り等の金属パーツを一式違う色にするのもかなり印象が変わります。
シルバーパーツをゴールドに、ブラックをブラッククロームに変える、などです。
ハムバッカーピックアップに金属のカバーを付ける、付いていたカバーを外すのも定番のカスタマイズです。
この場合はピックアップのポールピースの間隔が何ミリか、表記と現物をよく調べて購入してください。
カスタマイズは内部や木部加工など多岐にわたり奥が深いですが、安価で効果も実感しやすいノブ交換から試してみてはいかかでしょうか。
完
コメント