今回は必需品ではありませんが、のちに高確率で必要になるもの、あった方が便利なものと言う観点でお話しします。
◎のちに必要になる可能性が高いもの、あると便利なもの目次
●ギターケース
●ギタースタンド
●クロス
●クリーナー、ポリッシュ
●カポタスト
●ギターケース
家の中で引く分にはほぼ必要ありませんが友達とバンドをしたりどこかにギターを運搬するのには必ず必要になります。
また通販でギター本体を購入してケースが無い場合、リペアなど修理のために楽器店に持っていく際も無いと困ると思います。
楽器屋さんで購入した場合はたいてい最低限のケースは付いてきていると思いますが薄いケースは防御力が無いに等しいので運搬の機会が多いなら少し厚手のギグケースやセミハードケースの購入を検討しましょう。
ケースはなるべく実物を見て買う事をお勧めしますが難しい場合は通販でレビュー等を見ながら購入するしかないでしょう。
レビューで書かれている事はたいてい合っていますが、個人的にケースのポケットは多くなくて良いと思います。
便利に見えますがギター本体がかなりの重量ですのでケースにさらに本や備品を入れると重くなり持つのが大変です。
重いのは平気と言う方でもケースの弱点は背負い紐です。
30,000円くらいのセミハードケースを買い、過去に所持したセミハードケースの壊れ具合を考えて丁寧に扱ったにも関わらず背負い紐の根本がほつれてきました。
背負い紐が駄目になれば運搬できるというケース自体の存在意義が薄れます。
ケース自体には重いものは入れないことをお勧めします。
外側はクッション性があっても内部は薄い商品もありますのでケースのポケットに硬いものが入っている状態で外部からの衝撃があった場合にギター本体へのダメージも心配です。
備品はなるべく別バックに入れギター本体は別格に扱いましょう。
●ギタースタンド
これもあると便利ですし弾くのが楽しくなってくるとスタンドからすぐ手に取れる環境が欲しくなると思います。
床に置く「ギタースタンド」と壁に打ち込みヘッドでぶら下げる「ギターハンガー」などがありますが500円ほどで買えます。
また床置きですがヘッドからぶら下げるハイブリッドなスタンドもあります。
部屋の環境にもよりますが壁に穴を開けられるならうっかり倒す心配の無い壁掛けタイプがお勧めです。
ヘッド部だけのスタンド本体をネジで壁に設置します。
かなり大きな地震でもギターが落下しませんでした。
注意点が2つあり、1つは壁の強度を確かめて設置する事です。
壁が丈夫に見えても薄かったりねじ穴がボロボロになってすぐ抜ける様な壁もあります。
2つ目は高級ギターを買ったときはラッカー塗装かを確かめましょう。 ラッカー塗装で仕上げられていると、合成ゴムなどの石油製品と化学反応を起こし塗装が解けてしまいます。
こうなると元通りにするには高額なリペア料を払い再塗装(リフィニッシュ)しかありません。
せっかくの高級ギターを台無しにしないようショップや販売元に確認し、少しでも不安があれば使用しないようにしましょう。
なお壁掛けタイプのギターハンガーには専用のカバーも販売されています。私も長年使用していますがラッカー塗装へのダメージは全くありません。
ちなみに化学繊維でない布などを挟めば使えますが、暑い時期はラッカー塗装は軟らかくなる場合があります。
なので天然素材であっても毛足の長いタオルなどはタオルの跡が付くことがありますので注意してください。
ハードケースの内張りなども同様ですのでラッカー対応でも過信せず注意して使用してください。
◎クロス
これもほぼ必需品と言えます。
暑い時期に弾けばひじの当たる部分や指板や弦は相当汚れます。
汚れが気にならないという人であっても弦は少なくとも拭いた方が長持ちするので経済的です。
乾拭き用1枚でも良いですが拭き掃除が習慣化してくるとクリーナーやポリッシュが欲しくなってきます。
クリーナーで汚れを落としたクロスは黒く汚れますので、汚れても良いものと仕上げ・乾拭き用の2枚購入するか、大判のものを1枚買って半分に切って使用してください。
毛足の長くないマイクロファイバータオルがお勧めです。
乾拭きでも汚れが良く落ちます。
クロスにもほこりが結構つくので保管はケースの中などにしまうようにします。
◎クリーナーやポリッシュ
乾拭きで落ちない汚れを落とし塗装面がピカピカになります。
お勧めはラッカー対応のケン・スミス製ポリッシュです。
名前はポリッシュですがクリーナーとしても優秀です。
ラッカー塗装の様なセンシティブな楽器に使用する場合は「ラッカー対応」と書いてあってもいきなりトップ面から拭き始めるのはNGです。
必ずバックやサイドの目立たない場所で試してください。
どうなったら使用していけないのかというと、塗装が溶けます。
溶けたのは見ればわかりますし塗装がクロスに付き、本体の色は薄くなります。溶けた部分が艶がなくなりザラザラします。真っ青になります(自分の顔が)。
使用方法としては直接ボディに吹きかけるのもダメです。
必ず汚れ拭き用クロスに吹き付けたものでギターを拭いてください。
またクリーナー使用後はボディに残らないように仕上げ用のクロスでしっかり拭き取る様にしてください。
拭き残しを放置すると拭き筋が残る場合があります。
◎カポ(カポタスト)
これは本来は演奏補助器具で、特定のフレットを押さえたままの状態にする器具です。
なぜここに載せるかというと整備の際にあるととても便利だからです。
カポの通常使用法で弦ごとネックを挟んだら、弦を緩めてもペグポストから弦が外れません。
ピックアップ交換など改造時は大活躍しますが、通常のメンテナンスであっても弦の交換時期でない時の指板掃除など利用価値は多いです。
無理して買うほどではないですがあるととても便利です。
作業に使う分には精度も関係ないので、クリップのように挟むだけのカイザー製の中古やコピー品が安く売っていたら買ってみてください。
本物は3000円位しますが某ジャンクコーナーで最安300円~500円です。 改造を本格的にやるようになると2本は必要になります。
◎さいごに
演奏と基礎的なメンテナンスいう観点でセレクトしましたが、内部の改造をするなら工具、ハンダゴテ、検電テスターなどが必要になってきます。
私は改造も好きなので解説記事も書きたいと思っています。
完
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