17.◎エレキギター初級 ~ギター購入時の選び方

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自分のギターを欲しいと思ってもどんなギターにしたら良いか迷うものです。

どんなところを基準に選んだら良いか個人的な意見を書いて行きたいと思います。

◎前提となる考え方

純粋に特定の機種のギターが好きな場合やギターを弾けるようになりたいと思ったきっかけのギタリストが使用しているギターは候補に入ると思います。

自分が好きなギタリストでも、クラスのかわいい女の子がカッコイイと言っているギタリストでもいいと思います。

ネットで「(ギタリストの名前)、使用ギター」と検索すればブランドやスペックは簡単にわかると思います。

そしてあなたかご両親が大金持ちでなければ、そのギターの購入は難しい場合が多いと思います。

そこでコピーモデルが候補に挙がってきます。

ギブソン社やフェンダー社であればコピーモデルは山ほどあります。

ストラトキャスタータイプ
ストラトキャスターは最も代表的なモデルの1つ

またアイバニーズ、ESP、グレッチなどは自社でビギナー向けモデルやビギナー向けブランドを展開していて外観はほとんど満足出来るものが購入できるはずです。

どうしてもコピーモデルがない機種を気に入った場合はお金を頑張って貯めるか一部を譲って機種選考する必要があります。

調べていくうちにこの機種はやめた方が良いとか様々な話を聞くと思いますが、自分の好きな見た目の方がテンションが上がって良く触り良く弾くようになりますし使いやすさは余程変わった形でなければ慣れるものです

◎好きな特定の機種が無い場合、特定の機種の購入をあきらめ路線変更する場合

使いやすい機種が後々つぶしが利きますのであまり奇抜なモデルではなくオーソドックス寄りの機種が無難かと思います。

お勧めする基準は

●使いやすい、難しい操作が無い

●保守管理が楽

●出せる音が多く幅広いジャンルの音楽に対応できる

特にこだわりが無ければモダンストラト(ストラトキャスターベースのモデル)が良いと思います。

全部シングルコイルピックアップよりはSSH(フロントとセンターがシングルコイル、リアがハムバッカー)かHSH(ハム、シングル、ハム)が使い勝手も良いと思います。

出音の幅も広く、この先どんなジャンルに興味が移ってもある程度対応できると思います

またこの2つのピックアップ配列のモデルはストラト系のボディなモデルが多いので弾きやすさも問題ないと思います。

HSHピックアップのギター
SSHやHSH配列のギターは出せる音色(おんしょく)が非常に多い

これは完全に個人的な意見ですが、ネックの反りなどトラブルの無さはアイバニーズブランドが突出していると思います。
過去に数多くの中古楽器を試奏したり触ってきましたが有名ブランドギターと言えどもエントリークラスギターは自社製ではなく海外(韓国やインドネシア)生産ですがそのクラスであっても同社のネックトラブルの少なさは特筆ものです(反論は当然あるかと思います)。

◎個人的にお勧めしないギター

初めに;ここに挙げるギターが悪い訳ではなく個人的にビギナーには調整や仕様の難易度が高めとだと思うという事です。もちろん前項で述べました様に好きな機種であれば頑張って覚えて使っていけると思います。

●フルアコースティックギター

フルアコースティックギターは大変かっこ良いですが一部のギターはブリッジが固定されておらずビギナーには調整が大変かと思います。

フルアコ(フルアコースティックギター)とセミアコ(セミアコースティックギター)の違いはここでは述べませんが簡単に言いますとボディの1部に空洞があるもののうちブリッジが木製の物は上記に当てはまります。

シビアな調整無しに使用する事も可能ですが正しい音感が身に付かなくなる恐れがあります

フルアコースティックギター
このような台座が木製のブリッジは全く固定されておらず容易に動くので弦交換毎のオクターブ調整が必要

●FRT(フロイドローズ、ライセンス含む)搭載タイプ(ロック式)

弦をロックして狂いにくい利点がある反面調整は難易度が高いと思います。

一般的に難しいとされる弦交換は簡単な方法がありますが(過去記事「フロイドローズの簡単なチューニング法」参照)オクターブ調整が異様にやりにくい通常のメンテや弦交換でも必須の工具が多いことなどがお勧めしない理由です。

しかし再三述べていますが好きであればその面倒さも愛着が湧くものでかく言う私も3本目のギターはFRT付きでわからないながらもなんとか使っていましたし現在のメインギターはFRT搭載ギターです。

また近年、画期的にFRTのオクターブ調整を楽にするツールが発売され格段に楽になりましたが最安値でも4,000円しますので初心者にはハードルが高めかと思います。

フロイドローズ
ロック式は初めて使用する人にはやや難易度が高い

●どのくらいの価格が良いか

質問コーナーなどを見ると本当にさまざまで

「現代はそこまでひどいものはない、初めなのだから最安値で良い」

「20万以上のギター以外はおもちゃ。それが買えないなら始めるべきではない」

など極端な意見が飛び交います。

個人的には1980年代当時に買ったアンプなどのセットで3万円のギターに比べれば現代は格安ギターでもよく出来ていると思います。

しかし現在最安値ブランドのギターはやはり個人的にはトラブルが多い印象です。

いくらが良いかは場合によりますがもし全く初めての友人に勧めるなら、定価で6-7万のギターを中古で5万以内で見つけて買う事をお勧めすると思います。

新品でなくても良いなら出せる予算の額の中古を買い少しでも上位の楽器を手に入れるという考えです。

ただし余程詳しい人に一緒に選んでもらうか信頼できるお店(楽器店として看板を上げている所であれば大概大丈夫かと思います)で買わないと失敗する恐れがあります。

過去記事「ギターを安く買うには」をよろしければご参照ください。

◎ギターと同じくらい大切なもの

それはアンプです。ギターだけでは音は出ません。アコースティックギター(フォークギター)と違いエレキギターはギター本体から出る生音(なまおと)は小さく何の音色(おんしょく)も付いていません。

「カッコイイ!!」と思える音を出すにはアンプが必須です。

モデリングアンプは様々な高額のアンプをデジタル技術で再現したものです。

ライブで使えないなどと言う意見もありますが多くの時間を自宅で弾くと思いますし、貸しスタジオでの仲間との練習やライブをするようになればスタジオで貸してくれたりどうしてもの場合レンタルという手段もあります。

初心者のうちは高価なアンプの音を再現できる点よりも一台で複数のアンプの音色を試せる点がメリットだと思います。

好きな音色が見つかれば将来より高価で再現度の高いモデリングに買い替えるも良し本物を思い切って買うも良いでしょう。

以前は自分の好きな音色を常に出せるように自分のアンプを持つのがスタンダードでしたが私の考えでは現代はモデリングのプリアンプを所有しレンタルのキャビネットで十分だと思います。

最近は本当に良いものが多いので予算の内1-2万円はモデリングアンプに割いて「カッコイイ!」と思える音作りを研究してみても良いと思います。

ライブ
手のひらサイズのプリアンプでも事足りる場合もある

いずれにしても新品のギターを買うワクワク感は換えがたいものですので、楽しくじっくり悩んでとびきり素敵なギターをゲットしてくださいね!

ギターを購入
自分だけのギターをゲットした高揚感!!
ギター演奏
友達と楽しくスタジオ入り

余談(読み飛ばしてください)

私が最初に買ったギターはネットが普及していなかった頃に雑誌の通販で両親に頼んで買ってもらいました。
今も続いている趣味の道を拓いてくれた両親に感謝しています。

ノーマルのラージヘッドストラトモデル3色、コンコルドヘッドのストラトタイプ3色の6種しか掲載されておらず他の雑誌なども検討せずにコンコルドヘッドの赤いギター注文しました。

アンプ、ストラップ、ケース、シールド、音叉、ピック、教本など一応一通り付属して32,000円だったと記憶しています。

漠然とノンパネのスーパーストラトが欲しかったのでコンコルドヘッドのストラトを選びましたが、ボディの細かい違いを認識できておらずボディはノンパネでもハムバッカー搭載でもなく、ヘッド以外はどノーマルなストラトでした。
指板にはほとんどアールが無くガットギター並みの平坦具合でアールの無いテクニカル系の指板をモデルアップしたように思えますが、ネック断面はD型と言うよりカマボコに近く単に作業工程を減らしたものだと推測しています。

今の目で見ればノーマルボディのジャクソンヘッドは価値がありますが違いに気付いた時は少しがっかりしました。それでも当時は「真っ赤なギター!カッコイイ!!」と思っていました。

そしてセンターとリアのシングルコイルをハンダで繋ぎハムバッカーを作成しました。ピックガードのリアの穴をハンダゴテで溶かして広げ、センターの穴はシールで塞ぎ、3SのノーマルストラトはSHのギターに生まれ変わりました。

その後センターの穴を塞ぐ目的とノンパネのルックスにする目的でピックガードを含めたボディ全体に同色のカッティングシートを貼りました。

パネルの境目はきちんと別貼りにしているところが我ながら微笑ましいです。

次にバイトができるようになってひと夏のバイト代で買える上限だったオービル(非バイギブ)の白いレスポールカスタムを買いました。

冬休みのバイト代を足してバイギブを買うほど辛抱強くはなれませんでした。

家にギターが届き、段ボールの箱を開け、白いウレタンを急いで開けて見えたピカピカに光る白蝶貝のブランドロゴと眩しいゴールドパーツは今でも鮮明に記憶しています。

それから毎日ゴールドパーツがくすまないようにこまめに手の脂を取りあちこち磨いたり本当に大切にしました。

お金が無かった当時でもテイルピースが早々にくすんでいくのを見てリプレイスメントパーツを購入しオリジナルパーツは油紙にくるんで保管すしておくという事をしていました。

現在の白蝶貝のアクセサリーが好きな事と、メンテナンス好きの下地を作っているのがこの記憶なのだなと、これを書いていて思い出しました。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

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