7.◎エレキギター初級 ~弦高(げんこう)調整

ギターの指板 Uncategorized

弦高とは、フレット頂点から弦の下端までの高さです。

なんとなく押さえづらい、弾きにくいと感じるときは弦高調整で改善する場合があります。

今回はギターの弦高調整の意味とやり方を書きたいと思います。

私が最初に所有したギターは、雑誌に載っていた通販のセットで3万円くらいのものを両親に買ってもらったものでした。

現代はかなり安い値段でもそこそこの品質のものもあり隔世の思いですが、当時私が自分のギターに持っていた不満は、弦の張りが強くて指が痛くなる事でした。

私のギターは弦高がかなり高かったので張りが強くて押さえるのに力が要る事、弦高を下げる機構がギターには備わっていて調整次第でそこそこ弾きやすくなる事を、2本目のギターを買ってから知りました。

ただし、根性で弾き続けたので、同級生の中ではトップクラスの握力を身に着けることができました(笑)

サドルのイモネジ
ⓐストラトキャスタータイプのブリッジ
レスポールのブリッジ
ⓑレスポールタイプのブリッジ

原稿を調整する作業自体は上の画像の矢印の部分を、弦をいったん緩めて回すだけです。

なお厳密に言うと、本来は弦高調整だけを先に行うのではなく先にネック調整(ネックの反り等)を行うのですが

①ギターを始めたばかりでは難易度が高い

②弦高調整は間違ったやり方をしても取り返しが付かなくなることは無い

ので、上級者からのご批判はあると思いますが弦高のセットアップをまずはしてみることをお勧めしています。

また、現状で演奏性に不満が無ければ無理にいじる必要はありません。 

2枚目の画像ⓑでは円盤状のパーツを回してブリッジ自体を上下させる方式の為、あまり傾けることもできずおおざっぱな調整となります。

対してⓐのタイプでは1本の弦ごとに高さが調節できる為きめ細かくいじれますが、あまりバラバラな高さだと却って弾きにくいので注意が必要です。

また、指板には下の画像の方向で見た時に丸みが付いており、これの丸みを「アール」、丸みが付いた状態を「アールが付いている」丸みが急だったり平らに近かったりする状態を「アールがきつい」「アールが緩い」と表現します。

弦高調整は弦自体の指板からの距離も大切ですが、指板のアールと弦1本1本の高さの違いによるカーブが、指板のカーブ(アール)にある程度合っていることも大切です。

ストラトタイプは各弦ごとに高さが調整できるので指板のアールに沿った山形の弦高にすることができます。

対してレスポールタイプは全体を上下させることしかできませんがレスポールタイプの指板Rは305Rとフラットに近いアールを採用していますので不便を感じる事は無いでしょう。

フロイドローズ(FRT)タイプもブリッジ全体の上下動しかできませんがレスポールタイプ以上に指板がフラットな機種がほとんでですので全く不便はないでしょう。

FRT機種でどうしても弦ごとの調整がしたい場合は各ブリッジコマとブリッジプレートに挟む専用のシム「サドルスペーサー」が販売されています。

しかし冒頭で述べたように、弦高調整でギターが壊れたり戻せなくなったり、本体に悪影響が出ることもないので、積極的にいじって弾きにくい状態も体験してみると良いと思います。

高さは好みで良いのですが、単純に低ければ弾きやすいわけではありません。

また、低すぎると弾いたときにフレットにあたってビリビリ鳴るのですが、(「弦がビビる」、「バズる」と言います)、必ずしも悪いわけではなく、歪(ひず)ませた音作りをしたときに太く迫力のある音に感じるため敢えて適度にバズらせる人もいます。

弦高を極端に変えた2種類で、歪ませない「クリーントーン」と適度にひずませた「オーバードライブ」サウンドで弾き比べて、音と演奏性の違いと感じてみると面白いと思います。

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